デスクトップからアイコンをなくした
家で使っているWindowsのデスクトップからアイコンを一掃しました.理由は以下の3点.
- 普段はウィンドウを全画面表示ないしは左右分割で使うことが基本で,もともとデスクトップにはアクセスする機会が少なかったこと
- Winキーの無いキーボードを使い始めてWin+Dが使えなくなったことで,デスクトップがアプリランチャーとしてはもはや使い物にならなくなったこと
- ストアアプリとデスクトップを並べて使ったときに,デスクトップ上のアイコンが移動されて自動で元に戻らない*1ことが不快だったこと
「ごみ箱」が消せるかどうかが不安でしたが,調べてみるとこれも「個人設定」→「デスクトップアイコンの変更」で表示しないように設定できるようです.
XP時代,アイコンが散乱した醜悪なデスクトップを晒していた僕ですが,このたびこうしてアイコンを完全に除去できて大変すっきりしました.なお,今ではデスクトップの代わりににDownloadsフォルダが混沌としている模様.
余談
そもそもなぜデスクトップにファイルアイコンが置けるのかと昔疑問に思いました.その答えは他でもなくウィンドウベースのGUIシステムにデスクトップ(机上)というメタファを付けたからですね.GUIの黎明期であった当時は,メタファをつかうことでコンピュータに不慣れな一般人を取り込むことが目的だったのでしょう.個人的にはデスクトップよりもウォールのほうがしっくりくるのですが.デスクトップに貼る画像を「壁紙」とか言いますし.
デスクトップのファイルマネージャとしての機能は疑問視する声が他にもあったらしく,オープンソースなGUI環境群においては,ちょっと前にデスクトップに関するいくつかの動きがありました.KDEでは4.xのデスクトップ*2がウィジェットを置く空間に変わりました.これは旧来のデスクトップの役割を発展させたものと言えます.結局,全画面使う派の僕にとっては有用な機能ではありませんでしたが.一方GNOMEでは,3のデスクトップ上からアイコンが消え去りました*3.デスクトップの機能をなくしてただの壁にしてしまう大胆な変更です.
そうしたOSS界のデスクトップの変化があった数年後にMicrosoftがデスクトップの将来的廃止を匂わせる変更をWindowsに施したのは驚きでした.スマートフォンやタブレット端末が普及する中,デスクトップがどうなっていくかが楽しみです(小並感).